愛媛マラソンの続き。
ギリギリ6時間で走ろうと、
レースを考える。
関門閉鎖時刻ギリギリを通過するプラン。
打ち切られないように、でもゆっくりと。
とにかく膝に負担をかけない走りを意識しました。
かかとから着地するだけでなく、
どちらかといえば競歩のイメージで、
膝以外の身体を使う走りを意識。
ペースは1キロ8分30秒に抑える。
8分半って練習でも走らないくらいの超スローペース。
とにかく遅いペースだから、すでに人はまばら。
ついていく人もいない。
1キロ8分ペースで走っているから、
いつもより1キロが長く感じる。
(スピードが遅いから当たり前の事実だけど)
本当に4時まで走り続けるのかよ?
ペースがノロすぎるので、あと5時間
走り続けるイメージがわかない。
着ていたかっぱは3キロくらいで
脱ぐつもりだったが、
寒すぎてとても脱ぐ気にならない。
このマラソンをめぐる
いろいろなことを考えながら
海がみえる場所まで来た。
スタートしてから1時間半経過。
あれやこれやいろいろ考えすぎて
走ってしまっている。
ペースメーカーもいないので、
楽に走ることができない。
このまま思考をめぐらせてたまま
走っていては、とてももちそうもない。
思考を停止して、脳を空っぽのイメージで
走ろうとする。
そんなことを考えていたら、
目の前にトンネルが。
ここからしばらくは
機械のように、思考ゼロで
走ろうと思う。
マラソンでトンネルを通った記憶がない。
トンネルでは、音がこだまする。
応援してくれる高校生達が
GREEENの「キセキ」を大きな声で
歌って応援してくれる。
「まあ、まだ奇跡には早いんだがな」
と思いながらも、
そのメロディに元気をもらう。
自分を抜いていった女性の
横顔がオレンジ色なことに、
フシギな気持ちになる。
17.8キロ。第三関門。
閉鎖時刻は12時42分、
通過時刻は12時40分33秒。
1分27秒残し。ヒヤヒヤやー。
たまっていて我慢できずトイレに行く。
これだけギリギリだと
トイレの待ち時間がゼロ。
このタイムロスがないのは
意外と大事になるかもしれない、
そんな予感。
第四関門、21.9キロ
や~~~~~~~~~っと半分のところまで来た。
関門閉鎖時刻13時15分。
関門通過時刻13時14分3秒。
57秒残し、まじギリギリやー。
そしてある事実に気づく(つづく)。