いくら今回が完走ねらいとはいえ、
ある程度目標とプランを決めておかないと、
大変なことになる。
ブンの「最悪関門スレスレを行って、完走は
達成するプラン」は
最初の10キロ1キロ8分ペース 80分
次の20キロ1キロ7分30秒ペース150分
最後の12キロ1キロ7分ペース84分
合計5時間14分
かなりなさけない計画ではありますが、
現状の実力では、これが精一杯。
最後まで走ること。
30キロ過ぎてペースをあげること。
とにかく、、30キロまで温存作戦で
行こうと思う。
◇スタート〜5キロ(38分22秒)
1キロ7分50秒ペース
周りのテンションが上がっているからか、
ペースにとにかくひきづられる。
とにかくマイペースと言い聞かせて。
3000人以上には抜かされたと思う。
プランとはいえ、良い気持ちはしない。
そして最初からトイレに行きたい
気持ちが止まらない。
(スタート前トイレが大渋滞で
結局いけなかったのだ)
◇5キロ〜10キロ(39分42秒)
1キロ7分57秒ペース
最初は、姿勢を気にしながら
走る。
姿勢が悪いと後でそこに
痛みが走るからだ。
太ももの前側に痛みを感じるのは
姿勢が前向きすぎるからか。
姿勢をまっすぐにして、
あまり力を入れないことを意識する。
山陽新聞社のビルの前を通る。
なんだか『いかめしい』という言葉が
ぴったりくる外観だ。
とつぜん右足の甲に痛みが。
靴ひもをきつくしめすぎたからか。
痛みがおさまらないので、
一度沿道に外れて、
靴ひもをゆるめて、結びなおす。
それにしても、晴れているけど
晴れすぎず、
気温は低くも高くもない。
最高のマラソン日和だ。
エネゴリさんも応援してくれてる。
トイレに行きたい気持ちは
まだハザードランプが
鳴っている。
◇10キロ〜15キロ(48分38秒)
1キロ9分43秒ペース
ペースをあげたいが、
トイレが気になるので
行くことにする。
岡山マラソンは
とにかく完ぺきな大会。
表示がとてもみやすい。
トイレの台数も上のように
何台置いてあるか書いてある。
比較的多いと思った
14台のところで並ぶ。
ところがその選択が良くなかった。
たくさんの人がいて、
10分ほど待つことに。
くやんでも仕方がないので、
ストレッチを行って
順番を待つ。
終わった後、別の場所に
手洗い所まである。
完ぺきすぎるぜ!
大幅なタイムロスをしてしまったが
ペース自体は想定どおり。
想定どおりだが、
やけに時間が経つ感覚が長い。
あと30キロあると思うと
本当に大丈夫かと思う。
ただ、この辺で出てくる
太ももの強烈な痛みは
ないので、
それが救いだ。
この辺でエネルギーを補充しておきたいが
最初のエイドは塩のみ!
塩をなめるが、からいからい。
エネルギーゼリーを持ってこなかった
ことを再び後悔。
そのとき私設エイド(自主的に食べ物・飲み物をくれる)
を発見!
チョコ2個いただく。
本当にありがたい!感謝感謝。
◇15キロ〜20キロ(36分52秒)
1キロ7分22秒ペース
抜かれ続けたブンだが、
自分のペースと同じペースの人を
見つけることがなかなかできない。
ようやく夫婦らしき人が
自分とほぼ同じペースを刻んでいたので、
うしろをついてゆく。
このあたりで自動運転モード、
(意識しなくても、身体が自動的に
走ってくれる状態)のスイッチが入る。
そこで、また右足の甲が痛くなる。
靴ひもをゆるめたつもりが
まだきつかったか。
もう一度止まって靴ひもを
結びなおす。
◇20キロ〜25キロ(37分2秒)
1キロ7分24秒ペース
平坦なコースと言われる岡山マラソンだが、
地味に3回ほど渡る橋のアップダウンが
地味にこたえる。
市街地に行くと驚くほど
自然が豊かだ。
稲穂の群れに秋の終わりを感じながら、
給水所もたくさんあって
とても助かるが、
ちょっと飲みすぎたか?
またトイレの気配がしている。
給水所ごとに
2口飲んでいたスポドリ(スポーツドリンク)を
1口に減らそう。
◇25キロ〜30キロ(35分55秒)
1キロ7分11秒ペース
すこし余力があるので、
ペースアップを図る。
中間地点を過ぎてから
コースが変わり、
また新たな気持ちで
走ることができる。
普通なら行き帰りをおなじ道に
した方が、交通規制が行いやすい
はず。
でもランナーからすると
同じ道を戻るのは
あんま楽しくない。
ランナー目線でコースを
作ってくれている。
後半の旭川沿いを走るのも
気持ちいい。
コース監修をしたのは
有森裕子さん?だからか、
本当に走りやすい。
◇30キロ〜35キロ(31分59秒)
1キロ6分24秒ペース
30キロ地点で、
「体力通帳残高」を確認。
太ももは多少痛いけど
使い果たしているわけではない。
心肺と腕ふり、ふくらはぎは
半分くらい?は残高が残っている。
悪くない。
もう時間切れ足きりで
強制リタイアの心配もない。
ここまで抜かれまくってきた
借り?を返すときがきた!
ペースをあげると、
誰もついてくる人はいない。
ごぼう抜きで
一気に500人は抜いた。
「よーし」とテンションがあがってきた時、
どえらいもんに遭遇 (つづく)