こんにちはブックです。
今回は渋沢栄一さんについての本です。
渋沢栄一と言えば、最も旬な人と言っても過言ではないでしょう。
2024年に変わる1万円紙幣となる人であり、
現在「青天を衝け」という大河ドラマで
取り上げられている人でもあります。
この人が関与した企業は、みずほ銀行、東京証券取引所、東京ガス、
王子製紙などの企業から、一橋大学・早稲田大学・日本赤十字社
とにかく500ほどの企業の設立にかかわったというので、
「日本資本主義の父」と呼ばれています。
そんな彼の考え方を名言という形でまとめてあるのが
この「渋沢栄一巨人の名語録」です。
読んでみると、どれもごもっともな名言ばかりで、
なぜ彼が一万円札になるような人物なのかが
そこからは読み取れませんでしたが、
その中でも響く名言がありました
一つは、「私は悲観も楽観もしたことがない」という言葉。
渋沢栄一は銀行を初めて作った人物。
銀行ができる前の時代、お金は簡単に貸してもらえず利息が高かったのを
銀行を作って利息が下がり、多くの人がお金を貸してもらえるようになりました。
そのことについて渋沢は「金利が低くなったことだけをとらえて
『わが国の文明がイギリス並みに進歩した証拠』と考えるのは楽観しすぎだ。
また『金利が安くなったのは不景気になって金を借りる人がいなくなったからだ。
わが国の経済界をイギリスと較べるのは間違いだ』という
悲観的な考えもいかがなものか」
「たいせつなのは中庸であること。一方的な考えに偏らないよう注意しており、
バランスよく考えるよう心がけている。そのため、悲観も楽観もしたことがない」
この人が言う中庸の意味は理解できているかはわかりませんが、
ささいなことが起きるたびに悲観や楽観を繰り返すのは、
あまりよろしくないなあと。
自分が悲観すぎず、楽観すぎず、そのために事実を冷静に判断する
知識と判断力をつけたいと思いました。